2017年1月22日日曜日

エヴァファンならお能は見ておかないといけない

今日もノーライドなきっちです。
だって雨降ってたんですもの。
無理して風邪ひいてもアホらしいですし←いいわけ

そんなわけで今日は自転車に乗らずに伝統芸能を嗜んでまいりました


大学時代のゼミの後輩に能楽師の娘さんがいて、
それがきっかけで見に行くようになって20年弱。
最初は寝てばかりでしたが、今ではそれなりに楽しめるようになっております。

能を表す言葉の一つに
「序破急」というものがあります。
最初はお囃子無しで始まって、
やがてお囃子が入り、
そしてテンポが早くなる。
まあそういう構成を表す言葉です。

間違っても序破Qではありません。

まあ、コスプレするくらいのファンならば、
当然劇場版のタイトルにつけられたこの言葉の意味も知ってるでしょうし、
その言葉について語られたこの本も読んでるでしょうし


さらに雅楽や能や歌舞伎を嗜んでるのは当然だとは思いますが、
万が一、まだ見たことがないという人がいたときのために、
かんたんな能楽鑑賞のポイントを書いておきましょう

1.セリフを知っておく

  お能では、セリフは室町の頃の言葉で語られます。
  何の予備知識も無しで聞き取れて理解できる人は少数だと思われます。
  そこで、事前に謡の内容を調べておきましょう。
  「半魚文庫」というサイトの中に、
  謡曲253曲すべてをテキストファイルで公開してくれているコーナーがあります。
  ここのテキストファイルから、自分が見に行く予定のものを
  ありがたくダウンロードさせていただき、
  プリントアウトするなり、Kindleなりに入れていけば、
  「何を言っているのかわからない」
  「今どのへんまで進んでいるかがわからない」
  という悩みを解決できます。

2.演目を選ぶ

  能といえば「幽玄」というイメージのせいか、
  わりとよく見る演目は「羽衣」「藤」「井筒」など、
  俗に「鬘物」と呼ばれる、女性が主人公の能です。
  しかしこの鬘物、すごく眠いですw
  その破壊力たるや、私でも気がつけば寝てるくらいですw
  初心者には絶対勧めません。特に序の舞や真之序の舞の威力たるや…(-_-;)

  では何がいいか、
  「五番目」や「切能」と呼ばれるものがおすすめです。
  「能って結構激しいのね」というような動きがあって、
  少なくとも起きていられますwww
  中でもダントツにおすすめは「土蜘蛛」
  蜘蛛の糸が乱れ飛んで最高です。
  お能を見に行こうと思うのであれば、ぜひ「土蜘蛛」を狙って行ってください。
  あとは、弁慶・義経ものなら、チャンバラなので楽しめると思います。
  歌舞伎にもあるような演目は、たいてい動きが激しいのでいいと思います。
  「安宅(勧進帳)」とか「石橋(連獅子)」とか。

3.話のパターンを覚える

  能の大半は、幽霊とか音量とか〇〇の精とか神様の話です。
  最初に諸国をめぐる僧やら山伏やらが出てきて、
  なんちゃらのいわれがある場所につきます。
  で、地元の人が、やけに詳しくそのいわれについて語ってくれます。
  「コイツ詳しすぎじゃね?」と思ったあたりで
  「実はワシ(私)がその〇〇の霊(精とか神とか)じゃ」
  「夜中にここに来たら正体を見せよう」と言って前半終わり。
  
  そして、主人公が装束やら能面やらを着替えている間、
  「間狂言」と言って、狂言師さんが前半のストーリーを語ってくれますw
  延々15分~20分かけて。
  狂言師さんには大変申し訳無いのですが、
  眠くてたまらない時は、私はこのタイミングでちょっとウトウトしてますwww

  で、後半はセリフ少なめで、正体を表した霊やら精やらが、
  あれやこれや舞を舞って終わり。

ほら、なんか今日にでも見に行けそうでしょう?(笑)
能楽は、600年間、ほとんど形を変えずに現代まで伝わっています。
でも、見に行く人がいなくなってしまっては、いずれなくなってしまうでしょう。
それってすごくもったいないことだと思いませんか?

別にそんなに格式張ったものでもありません。
ジーパンTシャツで見に来てる学生さんも普通にいます。
とりあえずは、とっつきやすい薪能辺りから始めてみてはいかがでしょう?

マンガから入るのもありだと思いますし。

というわけで、今日は能楽普及活動でした(笑)
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