2017年2月14日火曜日

娘が無事、高校に合格しましたヽ(=´▽`=)ノ

今日は朝から吐き気と妙な脱力感(よく考えれば昨日から)
なので午前中で仕事を諦め帰宅_(:3」∠)_

帰宅したら、娘が得意気にこんなものを見せてくる
散々悩んだ結果、私立専願で行くことに決めましたが、
小さい頃から積み上げた努力のお陰で推薦を受けられ、
一応京都ではトップ10に入ってるらしい学校に合格できました。

うちの娘は、いわゆる「普通の子」ではなかったので、
ここまで持ってこれたことに感慨もひとしおです。

うちの娘は「発達障害」です。
世間では「自閉症」とか「アスペ」とか、なんか一括りで語る人が多いですが、
脳の発達が一般の人と違う事をひとまとめにしているので、
その症状は千差万別です。
うちの子も、特定のパターンには当てはまらなかったので
「広汎性発達障害」というよくわからない診断名がw

うちの子がおかしいと気づいたのは妻で、娘が2歳位のとき。
最初は「まさか」と思いましたが、そう思ってみるとたしかに怪しい点が多々。

しかし、当時いた東北では、子供の発達障害を診察できる病院は仙台にひとつだけ。
それも、診察をうけるのに2年待ちとかいう状態です。

なので、思い切って転職して大阪に来ることにしました。
一つは、ちゃんとした診断を受けて、対策を取るため。
(「治る」ものではないので、あくまでも「対策」のためです)
もう一つは、妻を守るためです。

基本的に、発達障害というのは、周囲に理解されにくいです。
「先天性の」障害であるにも関わらず、「育て方のせい」にされやすいです。
「愛情が足りないからこうなった」とか、そんな感じで。
私の地元ですから、矛先は妻に向かいますよね。
なので、それを避けるために地元を離れました。
田舎のほうがより理解されにくかろうという思いもありましたし。

そこから小学校に入れるまでは大変でしたね。
とにかく応用というものが全くきかず、
一度決まったルールも変えられないという特性があるので、
「ご飯は食べさせてもらうもの」
「排泄はおむつにするもの」
このあたりのルール変更に、本当に苦労しました。

自分の娘なんで言っちゃいますけど、
「なんとか人間にするため」に、日々トレーニングをしていたようなものでした。
「できないこと」は、一生かけてもできません。
なぜなら「そういうものだから」
なので、「できること」を見つけて、その「できること」で
「できないこと」をいかにカバーさせるか、という作業の繰り返し。

これを「自分の子供に障害がある」事を認められない親はできません。
なんとかできないことをさせようとして、
なんとかして「ふつうのこ」にさせようとして、
結果的にますます悪化させていくというスパイラルに陥ってしまいます。

そういう意味では、うちの子はうまくいきました。
たまたま多動性のない「おとなしい」子だったってのもありますけど。
無反応は無反応なりに困るんですけどね。

ただ、ある意味、うまくやりすぎました。
本来であれば「かしこい障害者」という位置づけにしたかったのです。
デカい企業には「障害者枠」というのがあって、
「使える障害者」ってのは、企業からしたら喉から手が出るほど欲しい人材のはずですから。

あと、たとえば芸術分野に進出したときも
「障害者なのにすごいね」ていう上から目線で、高評価を得やすいですね。
ま、残念ながらうちの子には芸術的素養はありませんでしたけど。
ていうか、そんな素養がない子のほうが普通です。
「発達障害=芸術家」みたいな歪んだイメージを押し付けるのはやめてほしいものです。

話がそれました(^^ゞ
まあ、結局早いうちに的確な対策をとってしまったことで、
ただの「空気が読めない普通の子」になってしまったってことです。
小学校の時は支援学級に入れてたのに、
「もっとおかしい子でも普通級にいるんです」って普通級に変えられちゃうし、
結局障害者手帳も取れませんでしたし。

だからといって、障害が治ったわけでもなんでもないです。
出来ないことは、出来ないままです。
うちの子は、いわゆる「視覚優位」型で、
目で見たものは覚えやすいですが、
耳で聞いただけのものを理解するのがものすごく苦手です。

なので、授業内容を改善してもらうよう、何度も学校に足を運びました。
わりとモンペ認定されてましたwww
それでも対応できないものについては、
なんとか自宅で視覚化できるようにもしました。

先々を見据えて、小学校に入ったときから英語の勉強をさせておき、
受験のときに有利になるからと、漢検や英検を取らせ(どっちも2級)
内申や推薦に有利だからと、書道や珠算、合唱団なども続けさせました。

きょう、その努力が少しは報われたかな、と思います。
きっと、高校の勉強は苦労するでしょう。
想像力のない頭では理解が難しい内容が増えますから。
でも、一応上に大学がある高校に行けたので、
まあ内部進学でもいいかなぁ、とか思ってます。

ここまで頑張ってきた、妻と、娘に感謝です。

でも私立に行かせると「あれも欲しいこれも欲しい」できなくなっちゃう( ;∀;)
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16 件のコメント:

  1. 合格おめでとうございます( ´ ▽ ` )

    うまく言葉に出来ませんが
    今回このようなブログを読めてよかったです。
    すみません。。
    うまく言えませんが。。
    こんな中途半端なコメント書いてすみません。。笑

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    1. >およめちゃん

      読んで少しでも理解してもらえればそれで十分です。
      まあとにかくホッとしました。

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  2. きっちさん、娘さんの高校合格おめでとうございます!
    娘さんはもちろんですが、きっちさんも奥様も並々ならぬご努力があっての事と存じ上げます。
    自分の姉の子供も発達障害を持っているのですが、近い存在であるはずの親族ですら理解されにくく、的外れな対応をされると腹が立つこともしばしば。

    ですが今回はおめでたいお話!!!
    きっちさんもご自分へのご褒美を!!!
    P5X……いっちゃえば?(* ̄ー ̄)ニヤリ

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    1. >camelliaさん

      当事者にならないと、なかなか理解できないことだとは思います。
      私達の親戚も、誰もちゃんと理解してくれませんでしたし。
      それでも少しは親の責任を果たせたかな、と思ってます。

      P5Xはちょっと(笑)

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  3. モリゾーと申します。
    大人になってから診断されるよりも早くに親が気付いて対策をしてあげた方がずっと本人も周りも良い関係を築けますよね。

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    1. >モリゾーさん

      お名前は良く拝見しておりますがはじめまして。
      コメントありがとうございます。

      早期発見と、早期の対策が一番なんですが、
      なかなか認めたくない親が多いのが現状ですね。
      うちみたいにおおっぴらにしてる夫婦は珍しいので、
      結構相談を持ちかけられたりしました。

      こじらせてしまうと、ホントに収集つかなくなるんですよね…。

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  4. おめでとうございます。

    ここまできたご苦労は、察してあまりあります。
    知らない人が一見してわかる障害ではないので「親の躾が悪いせい」というワードで、親の心は折れます。周囲の理解や配慮に甘えようとは思わないけど、まぁ、正直、しんどい日もたくさんあったことと思います。

    なかなか話題にしにくい内容だったとは思いますが、こうして記事にしてくれてありがとうございました。
    我が家は春から小学生の男児ですが、ASDで診断名はついているのに手帳は取れずに普通級という、本人が一番苦労しそうなパターンに入っています(苦笑)
    でも、きっちさんにお会いしたことはないですが身近(?)な方の明るい話を読めたことで、目標というかビジョンというか…なんかこう、私も明るい気持ちになれました。
    ほんとうに、ありがとうございました。

    これからは、物欲に負け続けるスタイルだけではなく、子育ても見習ってガンバリマス(笑)


    ----------
    以前、新車探しの時に、ぼそっと「Storck」って呟いた者です。
    今回は、自転車ブログにそぐわないコメントですいません。
    一言お礼の気持を伝えたかっただけですので、このコメントは削除なり非公開なりご自由にしてください。

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    1. >匿名さん

      コメントありがとうございます。
      名乗っていただけるともっとうれしいです(笑)

      まあなんですか、周囲の理解と配慮が欲しくて書いてみました(^^ゞ
      当事者が発信しないと、理解されないままですからね。
      少しでもお力になれたのなら幸いです。

      なお、物欲方面は見習わないことをおすすめしますwww

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  5. きっちさん、こんにちは。
    心から、おめでとうを言わせて下さい!!

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    返信
    1. >カンパチさん

      ありがとうございます。
      本当にうれしいです。

      削除
  6. 合格おめでとうございます♪\(^o^)/

    ADHDの息子を持つ私としては、
    とても勇気付けられました。

    子供の特性を理解するまでは本当に大変で、
    理解出来てからは心が軽くなったことを
    思い出しました。

    奥様も本当に喜んでおられるでしょうね♪
    素敵な記事、ありがとうございました♪

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    返信
    1. >匿名さん

      コメントありがとうございます。
      実は私もかなりボーダー域の人間だと思っているので、
      特性が似通っている娘のことは理解しやすかったです。

      妻は大変だったと思います。
      でも、まだ不満があるようで、
      大学はもっと上を狙わせるとか言ってます(;´∀`)

      お互いまだまだ大変なことがあるかと思いますが、
      あまり自分を追い込まずに、なんとか頑張りましょう。

      削除
  7. こちらのコメントでは初めまして。
    先日のおはみの新年会でReconJETを触らせて頂いた、おひょいと申します。
    娘さまの合格 心よりお祝い申し上げます。

    私の近しい親族にも知的障害を持つ者がおりまして今回の記事に色々感じた事があったので…
    目に見える障害と、見えにくい障害に対して互いに思う所と苦労する所は多種多様ではあるが結局のところ状況を乗り越えるには、当人にも他者にも「しっかり思いを伝える事」そして「あきらめない事」は同じなのだなぁ…と。

    娘さんにとってこの出来事は人生での大きな自信と強い心の土台になるでしょうね。
    何よりきっちさんと奥様への愛情もしっかりと心に焼き付いた出来事だったと思います。
    これからも色々とあるでしょうけど、良い心と思いは積み上げた分だけ枯れることは無いと私は思っております。
    今までどおりしっかりと一歩一歩、前を見て足元に気をつけながら人生を歩んでいける様見守ってあげて下さい。

    あ、今度スパルタクス写真撮らせて下さいw
    めっちゃカッコええわぁ〜( ´∀`)

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    1. >おひょいさん

      おっとコメント公開にするのが抜けてました(^_^;)

      娘はね~、なんせ空気よめないので当然やドヤァって感じです(笑)
      一見「普通の子」ですからね、そこがなかなか難しいです。
      昔ほど手をかけることはないですが、それでも見守ってやらないと不安ですね。

      写真はなんぼでも撮ってくださいw
      かっこいいですよ~( ´∀`)

      削除
  8. はじめまして、ブログ村トライアスロンカテゴリーに登録してます。
    fbでのオカンのリンクから参りました。

    ウチの娘(小4)も3歳時に軽度発達障害と診断されまして、小学校入学前までは毎月機能訓練に行っていましたが、今では年1回になりました。
    普通級に通っていますが、視覚からの情報ではないと理解し辛いのは娘さんと似ていると思います。

    教員向けの特別支援教育セミナーなどの聴講もしたりしていますが、見た目で分からないグレーゾーンの子どもたちの進学と就職が最難題と聞きました。

    数歩前を行くきっちさんの娘さんに勇気をもらいながら、ウチも頑張っていこうと思います。
    お互いに色々と困難が待ち受けていると思いますが、乗り越えていきましょう・・・頑張り過ぎない程度に(^_^;)

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    1. >某閣下さん

      はじめまして、コメントありがとうございます。

      我が家も、うまいことLDセンターに潜り込めたので、
      小学校に入るまで毎週通わせてました。
      早い段階で、専門家の指導を受けられたのは大きかったと思います。

      なかなか相談できるところも、相談できる人もいないので大変だと思います。
      うちでうまく行ったやり方が、他所では通用しなかったりするので、本当に難しいですよね。

      興味を持てる習い事と、各種検定をとっておくと、受験ですごく役に立ちます。
      なんとか得意分野を見つけて、伸ばしてあげてください。
      お互い頑張りましょう。

      削除