2014年9月30日火曜日

Re: 腕はどうなってますか

今日は若干タイトルで釣りにいってますwww

2ヶ月ほど前に、なんとなく興味を持って購入したこの本

これを読んでから、それまでのペダリングやフォームに関する、ある意味「通説」である、
・骨盤を立てる
・ペダリングは回すように

ということが、全くのデタラメということがわかりました。

その辺の経緯はこの辺りで書いているわけですが、
では、実践してみてどうだったのか?を、ちょっと書いてみようと思います。

評価対象はもちろん先日の日本海ライドです。
おんなじ二人組で行ってるわけですから、比較もしやすいでしょう。
昨年の日本海行きからは、1年と4ヶ月ほど経っていますが、
昨年の春は、ブルベに出るわショップの走行会に出るわ、
今より遥かに精力的に乗り込んでいたのでw
実力についてはさほど変わらないものとします。
せっかくmeuさんがフォームを撮影してくれたので、改めて見てみましょう

まあ、以前のフォームを撮影していないので、比較はできないんですがwww
要は「前乗りにして」「骨盤は倒し」「ただ踏むだけ」「回さない」「引き脚も使わずに脱力するだけ」
という、古い初心者本では悪い見本にされそうな漕ぎ方で走ってます。
この動画を見る限りでは、下死点近くでもまだ踏んじゃってる感じなので、
そこはまだ改善の余地がありますね。
では新しい漕ぎ方にしたら、楽々250kmを走れたのかというと、
全然そんなことはありません。
なぜなら、このペダリングに変えるまでは、
私は大殿筋を全く使えていなかったからです。
今まで使っていなかった筋肉をメインに据えてるんですから、
そりゃあバテるのも早いってわけです。
それでも、一つだけ、劇的に違ったことがありました。
それは大腿四頭筋の温存具合です。
昨年の日本海行きの時もそうですし、それ以外の過去のロングライドの時でも、
最終のヒルクライム区間では、大腿四頭筋が死んで、全くダンシングができませんでした。
特に、亀岡から余野への423号線は、疲れた脚には堪える上りです。
昨年は、とにかくフロントインナーで、よろよろ上るしかありませんでした。
しかし今年は違いました。
シッティングで上ってたヘアピン区間は、昨年同様ヘロヘロだったんですが、
おしりの痛みもあり、それ以降、思い切ってダンシングに切り替えてみたら、
これがグイグイ進めるんです( ゚д゚)
いやもう自分でもびっくり。
ここでもう一度おさらいです。
「骨盤を立てる」ためには、「ハンドルを押して体全体を後ろに押しやる」か、
「大殿筋やハムストリングを収縮」させてやる必要がありました。
「ハンドルに体重を預けず、体幹で骨盤を立てる」のが、今までの通説ですから、
ペダリング以前に、大殿筋とハムストリングは骨盤を立てるために力を使ってしまっています。
あ、ちなみに「体幹の筋肉(腹筋や背筋)」で「骨盤を立てる」事はできません。
骨盤を立てることができるのは、臀筋とハムストリングだけです。

ここの「大腿を固定すれば骨盤を後傾させる働きがある」ってあたり。
納得いかない人は、筋肉の働きをちゃんと調べてみてください。
で、筋肉というのは、伸びた状態から収縮するときに、最も力を発揮します。
「骨盤を立てる」ためなんかに収縮してしまってる臀筋とハムは、それ以上力を出しにくい状態になってます。
そして、この2つの筋肉が動きにくいということは、必然的に股関節も動きにくくなってます。
じゃあ身体はどうするか、というと、動かせる膝関節を動かそうとします。
膝関節を伸ばす筋肉は?はい「大腿四頭筋」ですね。
こうして、臀筋とハムは姿勢維持に疲れ果て、
大腿四頭筋はペダリングに疲れ果て、
その上、間違った「引き脚」やら「巻き脚」でさらにハムを痛めつけ、
ロングライド後半になると、足が攣ったり、膝が痛くなったりするわけです。
ところが、骨盤を立てるのをやめて、
ただ「大殿筋で踏む」ということを意識するだけで、
大腿四頭筋をきっちり温存できることがわかりました。
今後もこのペダリングを続けることで、大殿筋も鍛えられるでしょうから、
ますますロングライドで余裕が持てそうです。
残念なことに、未だにこの「間違った常識」に囚われてる人は多いようです。
確かに万人に合うフォームというのはないと思います。
しかし、人体の構造上「意図的に骨盤を立てる」事にはなんのメリットもありません。
もし、お手元の本や雑誌に「骨盤を立てる」とか書いてたら、
それは間違ってる本なので、ゴミ箱に投げ捨てましょうwww
そうそう、間違った常識といえば、サドル高さの係数ってやつもそうですね。
ま、これは又の機会に書きます。
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2 件のコメント:

  1. SECRET: 0
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    論理が通っていて、とっても面白いです!
    私の場合、骨盤を立てることが目的ではなくて、腕から力を抜くために骨盤を立てようとしてます。今だに両手離しがパッと出来ない。
    骨盤を立てないことと、ハンドルにもたれることは同じじゃないはずですよね。まだまだ修行が足りないです‥

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  2. SECRET: 0
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    >fairleaderさん
    私は最近、結構腕に体重を預けちゃってます。今はペダリングに集中したいので。
    腕の荷重を抜くためには、骨盤を立てるんではなくて、腰椎から上の背筋群を使うべきだと思います。
    背骨が釣り竿で、背筋というリールで、重い頭を釣り上げるイメージですかね…。
    こうすれば、姿勢維持の筋肉と、ペダリングの筋肉がバッティングしないはずなんです。
    …まだ実践できていませんが(;一_一)
    あれ?このへんも本記事で取り上げるべき?(笑)

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