自分なりにあれこれ理屈を考えて、その結果
「骨盤を立てる必要なんかなかったんや!」という結論に達した私。
しかし、腰椎の柔軟性が決定的に不足しているので、骨盤は激しく前傾します。
普通のサドルを使っていては、尿道やら、いろいろ大切な部分にとんでもない影響が出そうです。
そこで、meuさんにコメントで教えてもらった
ISMのADAMOというサドルを調べてみると、
なんと、わりと近所にあるショップで、お試しサドルをレンタルできるようです。
早速借りてきましたwww


ADAMO Racingです。
なお、借りるための保証金が
1万円( ̄□ ̄;)!!とお高いので、
借りる場合は万札を握りしめていきましょうw
そしてレンタルが終わって、戻ってきた保証金で買っちゃうわけですねわかりますwww
こちらのサドル、後のクッションっぽい部分は、UCI規定を満たすためのただの飾りだそうでw
実際に座るのは、前の2本にわかれたノーズ部分だそうです。
これのインプレはまた今度。見た目はすげー痛そうなんですが…(゚A゚;)ゴクリ
ではでは、昨日の続きです。

こいつは骨盤を立ててないかい?というところで切りましたが、
その答えの前に、ペダリングに関与する筋肉がどれくらいあるのかを見てみましょう。
RUMIOKANさんにコメントいただいたので、ちょっと画像を検索してみると


まあ、いろいろ出てきました。上のやつは、私も持ってる竹谷賢二さんの
「バイシクルトレーニングブック」にも同じのが載ってましたね。
さて、これらの図、ある部分では正しいですが、ある部分では間違っています。
なぜか?それは、筋肉の中には
「2つの関節に作用する」二関節筋があるからです。
ペダリングは円運動とか言われますが、筋肉にとってみれば、
踏み込むときは
「股関節の伸展」と「膝関節の伸展」引き上げるときは
「股関節の屈曲」と「膝関節の屈曲」を行っているに過ぎません。足首の働きについては、そこまで理解が進んでないので割愛します(^^ゞ
そして、股関節と膝関節に関連する筋肉一覧はこちら


この中から、代表的な筋肉の働きを書き出してみます。
いわゆる踏み脚時
股関節の伸展…大臀筋、
ハムストリング(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋) 膝関節の伸展…大臀筋、
大腿筋膜張筋、大腿四頭筋(
大腿直筋、外側広筋、中間広筋、内側広筋)
いわゆる引き脚時
股関節の屈曲…大腰筋、腸骨筋、
大腿筋膜張筋、内転筋、
大腿直筋 膝関節の屈曲…
ハムストリング(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)、(腓腹筋)
緑字にしたのが、二関節筋です。
※大殿筋も二関節筋ですが、どっちも伸ばす方に作用するので除く見て分かる通り、踏み脚時にも引き脚時にも働くことが可能なため、
筋肉のマネジメントを間違えると、過負荷になりやすい筋肉といえるでしょう。
特にハムストリングなどは
「股関節を伸展しようと収縮している」時に、
大腿四頭筋が膝関節を伸展させるため
「膝関節からは伸ばされる」という、
相反する二つの負荷がかかってくるため、非常に痛めやすいと言えます。
また、「股関節」を意識するか「膝関節」を意識するかで、まったく使う筋肉が変わってくるのもわかると思います。
「股関節を伸ばす」ことを意識すれば、大殿筋とハムストリングが働き、
「膝関節を伸ばす」ことを意識すれば、大腿四頭筋が働きます。
同じフォームでペダリングしていても、意識の違いだけで筋肉を使い分けられるので、
トライアスロンの人なんかは、ランのためにハムストリングを温存したりしてるみたいですね。
さて、そうなってくると大事なのは、いかに単関節筋を働かせるかです。
どうしても過負荷になりがちなハムを休ませるためにも、
人体で最大重量をほこる大殿筋をうまく使うのがポイントになるでしょう。
なお、大殿筋は「股関節が屈曲しているほど」力を出しやすいようです。
ますます「骨盤を立てる」意味がないことがわかりますね。
また、引き脚時にも、極力大腰筋や腸骨筋、内転筋を使って脚を引き上げたほうがいいでしょう。
太ももの付け根を引き上げるイメージですね。
ここで膝を後ろに曲げていくことを意識してしまうと、ハムに負荷がかかっちゃいます。
ペダルを回すことを意識する必要はありません。反対のペダルを踏み込むじゃまにならないよう、
脚の重さを抜いてあげる程度の引き脚で十分です。
では、冒頭の写真に戻ります。左上の表示のとおり、ゴールまであと2kmちょっと。
これは逃げ切りが確定した先頭グループの中で、アタックがかかりだした時の映像です。
ロングライドの時は、なるべく負荷をかける筋肉を変えて、省エネで走る必要があるでしょうが、
アタックの時には多分そんなことは言ってられないでしょう。
使える筋肉総動員で漕ぐ必要があります。
実は上記の筋肉のうち、骨盤を前傾させてると使えない筋肉が一つだけあります。
それは、大腿四頭筋の主力筋である大腿直筋。
これだけが二関節筋のため、股関節が屈曲していると、膝の伸展のために働けません。
ということは、レース終盤では他の筋肉に比べて温存された状態であると言えます。
その大腿直筋を開放するために、股関節の屈曲を弱めているのではないでしょうか?
これに関しては完全に想像ですけど、ハムや大殿筋で骨盤を立てては意味が無いので、
最後の勝負どころでは、腕力で体全体を後ろに押しやり(ハンドルを押す)、
その結果として、骨盤を立たせてるのではないでしょうか?
もしかして「骨盤を立てる」という、間違ったフォーム論も、
こういった勝負どころの写真とかを見た結果導き出されたものだったりして…。
「このフォームをしようとすると、腕に力が入って長時間持たないぞ」←勝負どころでパワーかけてるから当たり前
「そうだ、きっと体幹で骨盤を支えてるに違いない」←どうしてそうなる…。
「骨盤を立てて、背中を丸めたフォームが最高」←( ゚д゚)
という三段論法が展開されたに違いありませんwww
あ、こんなに偉そうに書いてますが、私は全然大殿筋使えてません。
四つん這いから片足を浮かせて伸ばす、という運動をしてみたら、
見事にハムにだけ力がかかってましたwww
練習します…。
でも、こうやって文章にしたことで、自分の中での理解も深まりました。
ちょっとは自己のスキルアップにもつながることでしょう。
最後に、「ペダリング 筋肉」の画像検索で引っかかった爆笑イラスト

いや、そこの筋肉でどうやって脚全体を引き上げるのかと…。
(ヽ´ω`)ハァ…・・・いつもは15分位でちゃっちゃと書いちゃうのに、
昨日今日は2時間位かかりました…。
でも、おかげで過去最高の訪問者数とクリック数でした。
一時的にロードバイク部門でトップ10入りという快挙も達成出来ましたが、
明日以降はしょうもない記事で定位置まで下がっていく予定ですwww
読んでいただいてありがとうございました。
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